更新日:2026年07月13日
相続した車は、相続人と必要書類を確認すれば売却できます。名義変更前でも査定の相談はできますが、契約と登録手続きには、所有者が亡くなった事実や相続関係を確認できる書類が必要です。この記事では、普通車と軽自動車の違い、車両価格100万円未満で使える申立書の条件、売却までの進め方を順番にご紹介します。
相続した車は売却できる?最初に確認すること
| 確認すること | 見る場所・書類 | 確認後の進め方 |
|---|---|---|
| 車の所有者 | 車検証の所有者欄 | 故人名義なら相続手続きを確認 |
| 車の種類 | 普通車か軽自動車か | それぞれの窓口と必要書類を確認 |
| 相続人 | 戸籍・法定相続情報一覧図 | 車を相続する人を決める |
| 車の状態 | 保管場所・車検期限・始動状態 | 持ち込みか出張査定かを選ぶ |
| 所有権留保 | 車検証の所有者欄 | 販売店やローン会社へ確認 |
査定は名義変更前でも相談できます
相続による名義変更が終わっていなくても、車種、年式、走行距離、車両状態が分かれば査定相談は進められます。先に査定を受けると、車を残すか売るか、車両価格を確認して申立書を使えるかを考えやすくなります。
ただし、査定を受けられることと、売買契約や名義変更を完了できることは別です。誰が車を相続するか決まっていない場合は、相続人同士の協議と書類準備を並行して進めます。
車検証の所有者と相続人を確認します
最初に車検証の「所有者の氏名又は名称」を確認してください。車検証上の所有者がご家族ではなく、販売店やローン会社になっている場合は、相続だけで名義変更を進められないことがあります。契約先へ連絡し、残債や所有権解除の条件を確認します。
故人本人が所有者なら、戸籍謄本等や法定相続情報一覧図で死亡の事実と相続関係を確認します。相続人が複数いる場合は、車を取得する人を決めてから登録手続きへ進む流れです。
親が存命の場合は代理売却の手続きです
親が入院中、施設へ入所中、遠方に住んでいるといった状況でも、存命であれば相続ではありません。名義人本人の意思確認や委任状などを使う代理売却として進めます。認知症などで本人の意思を確認できない場合は、家族だけで契約せず、必要な手続きを確認してください。
相続した普通車の名義変更に必要な書類
普通車の相続による移転登録では、故人の死亡、相続人、車を取得する人を確認できる書類を用意します。相続人が1人だけの場合と、複数人で遺産分割協議を行った場合では必要書類が変わります。
普通車の単独相続で確認する主な書類
- 自動車検査証(車検証)
- 死亡の事実と相続人を確認できる戸籍謄本等、または法定相続情報一覧図
- 遺産分割協議書、遺産分割協議成立申立書、遺言書など条件に合う書類
- 車を相続する人の印鑑証明書(発行後3か月以内)
- 車を相続する人の実印、または実印を押した委任状
- 使用者や使用の本拠が変わる場合に必要な住所書類・車庫証明書
死亡と相続人を確認できる戸籍を用意します
戸籍関係の書類は、所有者が亡くなった事実と相続人を確認するために使います。現在の戸籍だけで相続人全員を確認できない場合は、改製原戸籍などを追加で求められることがあります。法務局で取得した法定相続情報一覧図を使える場合は、戸籍一式の代わりに提出できます。
遺産分割協議書は相続人全員の実印が必要です
相続人が複数いて、そのうち1人が車を相続する場合は、原則として相続人全員が実印を押した遺産分割協議書を用意します。未成年の相続人がいる場合や、遺言書・調停調書などを使う場合は手続きが変わるため、管轄の運輸支局へ確認してください。
車を相続する人の印鑑証明書を用意します
移転登録で提出する印鑑証明書は、車を相続する人のものです。遺産分割協議書には相続人全員の実印が必要ですが、全員分の印鑑証明書を登録書類として提出するという意味ではありません。必要書類は申請内容によって変わるため、取得前に確認しておくと取り直しを防げます。

普通車の単独相続に必要な書類は、関東運輸局「単独相続(相続人のうち一人が相続する場合)」でも確認できます。
車両価格100万円未満で使える遺産分割協議成立申立書
車両価格が100万円未満で、相続人のうち1人が普通車を相続する場合は、遺産分割協議書の代わりに「遺産分割協議成立申立書」を使えることがあります。申立書だけでは足りず、車両価格を確認できる資料も必要です。
基準は車両価格100万円未満です
九州運輸局が公開する申立書には、「車両価格が100万円を下回る場合に使用できる」と記載されています。100万円ちょうどは対象に含まれません。タイトルや査定書の表現だけで判断せず、確認できる車両価格を基準にします。
査定証など価格を確認できる資料が必要です
申立書を使う場合は、査定証または査定価格を確認できる資料の写しなどを添付します。提出書類上は、他の相続人全員の実印や印鑑証明書を省略できる場合があります。ただし、遺産分割の協議そのものを省略し、取得者が1人で勝手に決められる制度ではありません。
申立書を使う前の確認
- 対象は相続による普通車の移転登録です
- 車両価格は100万円未満である必要があります
- 査定証など価格を確認できる資料を添付します
- 相続人同士で遺産分割の合意が必要です
利用前に管轄の運輸支局へ確認します
戸籍の内容、遺言書の有無、相続人に未成年者がいる場合などは、追加書類が必要になることがあります。福岡県内で登録する場合も、申請先の運輸支局または自動車検査登録事務所へ事前に確認してください。

相続した軽自動車の名義変更に必要な書類
軽自動車の名義変更は、軽自動車検査協会で手続きします。普通車の遺産分割協議書や100万円未満の申立書をそのまま当てはめず、軽自動車の案内に沿って書類を確認してください。
| 確認項目 | 軽自動車で用意するもの | 補足 |
|---|---|---|
| 車両情報 | 車検証の原本 | コピーではなく原本を用意 |
| 相続関係 | 戸籍謄本等または法定相続情報一覧図 | 死亡と新所有者が相続人だと確認できるもの |
| 新しい使用者の住所 | 住民票の写しまたは印鑑証明書 | 変更がある場合に必要、発行後3か月以内 |
| 申請 | 自動車検査証変更記録申請書 | 代理申請では申請依頼書も確認 |
| ナンバー | 管轄が変わる場合はナンバープレート | ナンバー代が必要になる場合あり |
死亡と相続関係が分かる書面を用意します
軽自動車検査協会の案内では、車検証に記録された所有者が亡くなった事実と、新しい所有者が相続人であることを確認できる戸籍謄本等、または法定相続情報一覧図を使用します。戸籍謄本等は、内容を判読できるコピーでも受け付けられます。
新しい使用者の住所を証する書面を確認します
使用者や住所が変わる場合は、新しい使用者の住民票の写しまたは印鑑証明書などを確認します。車検証の所有者と使用者が異なり、販売店やローン会社が所有者の場合は、その所有者の同意も必要です。
死亡診断書は原則として使えません
死亡診断書は、相続関係を確認する書類として原則使用できません。軽自動車の申請手数料は無料ですが、管轄変更時のナンバープレート代などが別にかかることがあります。現行の必要書類は、軽自動車検査協会「名義変更(売買・譲渡・その他)」で確認できます。

相続人の確認から車売却までの手順
- 車検証と保管場所を確認します。所有者、使用者、車の種類、車検期限、ナンバー、車が動くかを確認します。
- 相続人と車を取得する人を確認します。戸籍または法定相続情報一覧図を確認し、複数人なら遺産分割の合意を整えます。
- 必要書類と車両価格を確認します。普通車か軽自動車かで書類を分け、申立書を検討する場合は査定証などを準備します。
- 査定と書類準備を並行して進めます。車検証の写真、走行距離、車の状態を伝え、持ち込みまたは出張査定を依頼します。
- 契約条件と名義変更後の連絡を確認します。受取額、入金日、引き取り費用、追加書類、名義変更の完了連絡を確認してから契約します。
車検証と保管場所を確認します
車検証が見つからない場合でも、車両番号や車台番号が分かれば相談は始められます。ただし、売却や登録には車検証の原本が必要になるため、紛失している場合は再交付の手続きを確認してください。自宅以外に保管されている車は、住所と鍵の所在も確認します。
相続人と必要書類を確認します
戸籍を集める前に、普通車か軽自動車か、相続人が1人か複数か、遺言書があるかを確認しておきます。必要な書類が分からない段階で複数の証明書を取得すると、使わない書類が出たり、有効期間のある書類を取り直したりすることがあります。
査定と書類準備を並行して進めます
車両価格を確認したい場合は、書類がすべてそろう前でも査定を相談できます。車検証の写真、走行距離、外装・内装、エンジン始動の可否が分かると概算を確認しやすくなります。現車確認までに、分かる範囲の相続状況も伝えておきましょう。

契約条件と名義変更後の連絡を確認します
契約前に、査定額だけでなく、引き取り費用、入金日、追加書類、契約後の減額条件を確認します。名義変更を買取店へ任せる場合は、完了後にどのような連絡や書類が届くかも聞いておくと安心です。
車検切れ・不動車・古い相続車を売るときの注意点
車検切れの車を公道で動かさないようにします
車検が切れた車や、自賠責保険の有効期間が切れた車は、そのまま公道を走らせないでください。バッテリー上がり、タイヤのひび割れ、ブレーキの固着などがある場合も、無理に動かさず出張査定と搬送方法を相談します。
引き取り費用を査定前に確認します
不動車の引き取り費用は業者によって異なります。査定額が提示されても、レッカー代や手数料が差し引かれると受取額は変わります。「車の買取価格」「引き取り費用」「手元に残る金額」を分けて確認してください。
廃車を決める前に買取価格を確認します
古い車や走行距離が多い車でも、部品需要や輸出ルートによって買取価格がつく場合があります。廃車手続きを先に進めると比較できなくなるため、処分を決める前に現状の査定額を確認しましょう。
相続した車の売却相談は博多車工房ミヤケへ
車検証と分かる範囲の相続状況をお知らせください
当店へご相談いただく際は、車検証、走行距離、保管場所、エンジンが始動するか、相続人が決まっているかを分かる範囲でお知らせください。写真と車検証情報をLINEなどで送っていただければ、現車確認前に概算査定額をご案内します。
福岡県内は無料で出張査定に伺います
福岡県内は、ご自宅や車の保管場所まで出張して現車を確認します。車検切れや不動車でも、車を動かす必要はありません。査定料、出張費、手数料、レッカー代は無料です。
名義変更は当店側で対応します
売却に必要な書類がそろった後の名義変更は、当店側で対応します。戸籍の内容や遺言書など、個別判断が必要な場合は運輸支局等への確認をご案内します。お電話・LINE・お問い合わせフォームから、査定前の書類確認もご相談ください。
相続した車の売却に関するよくある質問
相続した車は名義変更前でも査定できますか?
査定の相談はできます。車検証、走行距離、車両状態が分かれば概算確認も可能です。ただし、売買契約や名義変更を完了するには、死亡の事実と相続関係を確認できる書類が必要です。
相続人が複数いても車を売却できますか?
売却できますが、誰が車を相続するかを決める必要があります。普通車では、相続人全員が実印を押した遺産分割協議書など、条件に合う書類を用意してから移転登録を進めます。
相続した普通車で遺産分割協議書が必要ですか?
相続人が1人だけなら不要です。複数いる場合も、遺言書、調停調書、車両価格100万円未満で使える申立書など、状況に応じた別の書類を使えることがあります。
遺産分割協議成立申立書はどの車でも使えますか?
どの車でも使えるわけではありません。相続する普通車の車両価格が100万円未満で、査定証など価格を確認できる資料を添付できる場合に利用を検討できます。
軽自動車の相続に遺産分割協議書は必要ですか?
軽自動車は普通車と手続きが異なります。軽自動車検査協会の案内では、死亡の事実と新所有者が相続人だと確認できる戸籍謄本等、または法定相続情報一覧図を用意します。
ローン会社が所有者になっている車はどうしますか?
車検証の所有者欄に記載された販売店やローン会社へ連絡してください。残債や契約状況を確認し、所有権解除や名義変更に必要な同意・書類を案内してもらいます。
車検切れや動かない車でも出張査定を頼めますか?
当店では福岡県内の出張査定に対応しています。車検切れや不動車を公道で動かす必要はありません。保管場所と車の状態をお知らせいただき、現地確認と引き取り方法を調整します。
まとめ
- 相続した車は、相続人と必要書類を確認すれば売却できます
- 普通車と軽自動車では、相続による名義変更の書類と窓口が異なります
- 遺産分割協議成立申立書を検討できるのは、車両価格100万円未満の普通車です
- 査定と書類準備は並行して進められます
- 博多車工房ミヤケでは福岡県内の無料出張査定と買取後の名義変更に対応します